湯の丸山は、浅間連峰の西側に位置し、その名のとおり、丸く穏やかな表情の峰々と、爽やかな亜高山帯の気候がおりなす一帯は「花高原」として親しまれている。有名なつつじ平のレンゲツツジ大群落は60万本と言われ、国の天然記念物にも指定されている。初夏6月下旬には湯ノ丸山の山肌を鮮やかな朱色の絨毯のように染め上げる。
▼烏帽子岳は、三角推の山頂をもつ秀麗な山で、長野市の高台からも望むことができる。鳥帽子火山群西端の主峰として、東に湯ノ丸山、籠ノ登山、高峰山を連ねる。北面に東西六`を深くえぐる角間渓谷は断崖がそばだつ美しい景観である。山頂からは北アルプスのパノラマ、上信越の山々、眼下には千曲川の流れが見渡せる。
▼池の平湿原は、標高2000m、数万年前の三方ヶ峰火山の火口原に広がる高層湿原。池の平周辺の浅間山麓一帯は、温暖な里山から、一気に標高2000m超の山頂へと急峻な地形になっおり、内陸性気候ということから昼夜の気温差がとても大きく特色ある気候条件にある。そのため里山に生息する動植物から、本来ならば3000m級山岳地帯に見られる高山性の動植物までが、この狭い一帯に混在して、特有な環境が、池の平湿原を多様なす”高山植物の宝庫”とした。
▼黒斑山は、浅間山の第一外輪山のピークの総称で、黒斑山頂のほかトーミの頭、蛇骨岳、仙人岳、虎の尾などのピークから成る。ここからの第二外輪山の前掛山は絶景で絵画のようである。東側は急に落ち込み、この草すべりコースを降りると日本庭園を思わせる湯の平の火口壁へと続いている。
▼高峰山は、比較的容易に登れ、五穀豊作と養蚕の無事を祈る地元の信仰の山として知られる。頂上からの眺は眼下に小諸の市街と白く輝く千曲川の流れ、南西に秩父の連山、富士の秀峰も見える。南アルプスや八ヶ岳の峰々も連なり、正面は蓼科山や美ヶ原と、その後方の北アルプス連峰を一望できる。
▼雪山讃歌「紅葉館」について、
「雪山賛歌」発祥の地で、この曲を作曲したの言わずと知れた、初代南極探検隊長の西堀栄三郎氏。昭和初期、山仲間と紅葉館に来て、吹雪に閉じ込められた。退屈しのぎに仲間と「雪山賛歌」を作詞した。元歌は西部劇映画「荒野の決闘」の中で歌われた「いとしのクレメンタイン」の曲に思い付いたままに歌詞をつけたもの。
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