第5回報告書

 

お礼のことば

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                          坂口登山フェスティバル主宰
                       (社)日本山岳協会顧問

主宰 坂口 三郎  

 第5回登山フェスティバルは、多くの皆様のご参加をいただき、誠に有難うございました。
心から感謝申し上げます。
 今回の登山は、台風4号が日本列島を縦断するかに見え、不安な気象条件でしたが、笹
ヶ峰に集合する頃には、太平洋岸を東に抜けるとの予報に、胸をなで下ろすことができまし
た。台風一過の好天を望んだのでありましたが、高谷池ヒュッテから火打山に向かう頃に
は、雨足がひどくなり、今までにない過酷な山行となりました。
 また、妙高山山頂出発直後、中越沖地震に見舞われる貴重な体験もいたしました。皆さ
ん大変の強いですね、弱音をはく人などなく、全く立派でした。心から感服しました。
 来年もまた素晴らしい山旅をいたしましょう。大切な約束を忘れておりました。埼玉の岩
崎さんとのお約束です。取敢えず秩父でお逢いいたしましょう。長野の皆さん、ご苦労様で
した。来年も良い山にご案内して下さい。有難うごじました。

新装の明星荘

第5回坂口登山フェスティバル御礼

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                              SMF実行委員長 
                            長野緑風クラブ会長

松井 政子    

 第5回坂口登山フェスティバルも、皆様のご協力のお陰で無事終り本当に有難うござい
ました。昨年の日本高山植物保護協会北信濃支部設立に伴い坂口登山フェスティバルin
志賀高原を坂口三郎主宰(日山協前会長・現顧問)のご快諾を頂き併催とさせて頂きまし
た。この時の催しは全国岳連の方々、また写真愛好家や花々を親しむ会の方々を交えて
の友好会・歓迎懇親会で、小坂憲次元文部科学大臣、若林正俊環境大臣を交え200名と
いう大勢の方々にご臨席を頂き盛大に開催できましたこと、深く感謝申し上げます。
 昨年に続き、今年の第5回フェスティバルは北信5岳の妙高山と決まり、これに合わせて
火打山も一緒に百名山二山を登ろうと決まりました。
 もともと「坂口登山フェスティバル」とは一昨年まで行っていた「坂口三郎さんと遊ぼう登
山会」が長野の登山愛好仲間と各地の岳連の方を交えて行っていたものですが、何方が
言い始めたのか、昨年から「坂口登山フェスティバル」と命名され、これが親しまれて名称
が変わったものです。この催しの趣旨は坂口さんとみんなで、気張らず、ワイワイ楽しく(竹
の子採りなどして)登山することが目的でした。その趣旨は今も変わっていないと思いま
す。今後も何方でも気軽に楽しくご参加いただけますようお願い申し上げます。
 今年の開催は大型台風の接近もあり予定としていた参加者のキャンセルも目立ちました
が、それでも雨風をものともせず決行となりました。長野県・新潟県境にある笹ヶ峰から火
打山を含む妙高高原一帯は日本三大紅葉の一つにも数えられ、ここに高谷池湿原・黒沢
湿原などを加えて、日本でも有数の景勝地であり、私たちの誇れる山岳地帯であります。
特に火打山に至る高谷池から天狗の庭は、日本海特有の気候で、高山植物の豊富さに於
いては白馬に劣らぬ日本有数の場所と言われています。この梅雨時の7月中は花種も多く
百花繚乱、今が旬とばかりに咲き誇る時季でもあります。開催当日も期待に違わず、キヌ
ガサソウは大群落をなし、そこここに咲き誇っており、ハクサンコザクラは湿原をピンクに染
めていて、イワイチョウ、サンヨウカ、ウルップソウ、モミジカラマツ、ハクサンチドリ、中には
マルバダケブキなど次から次と隙間無く咲き、みなさんを和ませてくれました。
 黒沢ヒュッテでの楽しい懇親会もさることながら、妙高山への雪渓もアイゼンを使用するこ
となく軽快に登ることが出来ました。妙高山山頂では景色こそ見えませんでしたが陽もさし
始めてきました。南峰の妙高大神の下ではアクシデントの中越沖の大地震も起きました
が、岩が崩れることも落ちることもなく、鎖場も無事通過、何方も怪我することなく燕温泉の
お風呂につかることができました。大変楽しい山行になったこと、みなさんに喜んで頂きま
して、感謝の言葉に感慨に耽った次第です。
 遠方よりご参加頂きました方々、又差し入れ頂きました方々、本当にありがとうございま
した。またご協力くださった長野岳連の方々のご苦労に対しても敬意を表したいと思いま
す。
 来年は八ヶ岳との声が聞こえてきましたが、来年もどうぞお気軽にご参加頂けますようお
願い申し上げまして御礼の言葉に代えさせて頂きます。

妙高南峰妙高大神(この直後に大地震)

 

第5回坂口登山フェスティバルin妙高・火打

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                             長野緑風クラブ

松木  靖    

 台風4号の北上で中止となるのか?私の心はユラユラ揺れる。17:00、明星荘に向って
みると、笹ヶ峰近くで矢沢さん達の車と合う。「燕温泉まで行って来る!」と。道脇の牧草地
に雨だというのに牛がいる。"モー大変!"って言っていた。明星荘に着くと皆はもう飲んで
いた。松田顧問曰く「台風で山行を中止した事はない。」決定!"火打に登るぞ〜!"15日
7:00スタート。久しぶりに歩いたせいか黒沢出合までの木道が長い、長い。ことのほかバ
テバテとなり、どうなる?この先。と心配になったものの、台風のおかげで陽気は涼しく、十
二曲り〜富士見平まではあっという間に着いてしまった感じだった。黒沢岳のトラバース、
真ちゃん(荒井さん)と竹の子を少し採る。高谷池ヒュッテ着11:30でお昼となる。楽勝!(^
-^)Vだった。ここで火打に行く人、行かない人に分かれる。"火打なんて楽!"と思いカッパ
の下を持たずに出発。天狗の庭のハクサンコザクラと白い花(名前?)がキレイ!結局降ら
れて雨の中、火打頂上=やっと着くも霧で何も見えない。5分でいい!晴れてくれ〜!と心
の中で叫ぶ。風がでてきてスタコラと下山。高谷池ヒュッテに着くとパンツの中までビッショ
リ。カッパ携帯は当たり前の事と反省しきり。小雨模様の中、黒沢ヒュッテに向うも徐々に
回復。小屋に着いて3Fの部屋に案内されるともう、グッタリ。右隣が真ちゃん、左隣は変な
オジさん(坂口淳さん)その向うは埼玉グループは元気がイイ!やはり就寝は早かった。
グ! 16日朝、晴れて青空が見える。妙高組を送って4人で下山。清水、矢沢、岩崎、松
木、黒沢の広々としてキレイな湿原を歩く。とってもイイ気持ち。笹ヶ峰の登山口10:00着。
約10分程後すごい横揺れ=駐車場の車、地面が揺れた。地震だったのだ。これがほんと
の想定外。大変なこともいろいろだったが楽しい山だった。火打に行けて満足だった。

第5回坂口登山フェスティバルin妙高・火打

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                             長野山の会
坂口 淳    

 登山フェスティバル・・7月14日(土)〜16日(祝)、第5回坂口(私じゃありません!)登
山フェスティバルとして妙高・火打の山行が各県の参加を得て開催され参加させていただ
きました。日程は、14日笹ヶ峰「明星荘」集合、15日「高谷池ヒュッテ」経由「火打山」・
「黒沢ヒュッテ」泊、16日「妙高山」から「燕温泉入浴」・笹ヶ峰で解散といったものです。
 台風と地震・・・・・14日に九州に上陸した大型の台風4号の進路には右往左往でした。
結局、台風は太平洋側を通過し山行可能となりましたが、15日の「火打山」から「黒沢ヒュ
ッテ」、16日の下山途中から燕温泉は雨中となりました。また、妙高山頂ではあの中越沖
地震に遭遇しました。山頂から下山を始めた10:13・岩場でした。立眩みかなと思った次
に「地震?」といった声が上がりました。山鳴りのような音は無く、しばらく横揺れが続きま
したが立ったままでいることができました。頭上の岩を注視していた先輩の姿が印象的で
した。15分位して誰かから「柏崎で地震」と聞いた気がします。ラジオからの情報だったの
でしょうか?思い出に残るアクシデントでした。
 高谷池ヒュッテ周辺の天狗の庭の湿地の花は見頃の時期で、雨中、黒沢ヒュッテに向
かう道すがら、雲間から見えた上越平野と日本海が印象的でした。翌日、山頂に向かう外
輪山中腹の道は、如何にも深山を行くといった趣があります。ふたつの山頂のひとつには
軍艦地蔵という大東亜戦争戦勝祈願のお地蔵さまも居られました。下山の燕温泉近くの沢
も雨に煙って深いものでした。



 7月14日(土)
  長野駅 午後3時集合 15:30発→17:00笹ヶ峰明星荘《夕食・歓迎会》

 7月15日(日)
  起 床 6:00→朝食6:30→出発7:30→6:30黒沢→十二曲9:25→富士見平
  10:40→11:30高谷池《昼食》
  高谷池12:00→13:40〔火打山2462m〕13:50→14:55高谷池14:55→16:10
  黒沢ヒュッテ

 7月16日(月)
  起 床 4:00→朝食4:30→出発6:10→大倉乗越6:45→長助分岐7:30
  →9:15〔妙高山2454m m〕《昼食》10:00→11:30天狗平11:45→
  麻平分岐12:40→14:10燕温泉《入浴》→回送→笹ヶ峰解散